複数の条件に一致するデータの「件数」を数えたいときに便利なのが COUNTIFS関数 です。
COUNTIF関数の上位版で、2つ以上の条件を組み合わせた柔軟な集計が可能です。
この記事では、COUNTIFS関数の基本的な使い方から、実務での活用例、注意点までわかりやすく紹介します。
COUNTIFS関数とは？
COUNTIFS関数は、複数の条件すべてを満たすデータの件数をカウントする関数です。
書式
=COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)引数の意味
- 条件範囲1, 条件範囲2, …：検索対象となるセル範囲
- 条件1, 条件2, …：判定する値や式（”=東京”、”>=100″など）
基本的な使い方
例：東京支店で売上100万円以上の件数を数える
=COUNTIFS(A2:A100, "東京", B2:B100, ">=1000000")→ A列が「東京」かつB列が100万円以上の行をカウント
よくある活用例
1. 合格者数のカウント（英語60点以上かつ数学60点以上）
=COUNTIFS(B2:B100, ">=60", C2:C100, ">=60")2. 月別＆部署別の出勤数の集計
=COUNTIFS(A2:A200, "営業部", B2:B200, "2025/03")※日付を扱う場合は TEXT関数 との併用も有効です
3. 商品カテゴリと在庫ありの条件付きカウント
=COUNTIFS(C2:C100, "家電", D2:D100, ">0")COUNTIFとの違い
| 関数 | 条件数 | 特徴 |
|---|---|---|
| COUNTIF | 1つ | 単一条件で件数をカウント |
| COUNTIFS | 複数可 | 複数条件すべてを満たす件数をカウント |
注意点
- すべての範囲は同じサイズ（行数）である必要があります
- 条件は “” で囲む（例：”>=60″、”東京”）
- 条件はAND条件（すべて満たす必要あり）であることに注意
関連関数との比較
まとめ
COUNTIFS関数は、複数条件に基づいた件数の集計に非常に便利な関数です。
アンケート集計、売上分析、在庫管理、勤怠チェックなど、さまざまな業務で活用できます。条件付き集計の基本として、SUMIFS関数やAVERAGEIFS関数とあわせて習得しておきましょう！
