Excel関数入門:CODE関数の使い方

文字が内部的にどのコード番号(数値)で表現されているかを知りたいときに便利なのが CODE関数 です。
特に、文字の違いを識別したり、文字列処理の調整をしたりする場面で活躍します。

この記事では、CODE関数の基本的な使い方から、CHAR関数との違い、実務での活用例までわかりやすく紹介します。


CODE関数とは?

CODE関数は、指定した文字列の最初の文字のコード番号(数値)を返す関数です。
この数値は、通常は Windows の ANSI コード(ASCII)に基づいています。

書式

=CODE(文字列)

引数の意味

  • 文字列:コード番号を調べたい文字(先頭1文字のみ対象)

基本的な使い方

例 1:1文字のコードを取得

=CODE("A") → 65
=CODE("a") → 97

例 2:セル内の先頭文字のコードを調べる

=CODE(A2)

→ A2が「Excel」の場合、「E」のコード(69)を返す


よくある活用例

1. 半角・全角・大文字・小文字の違いを数値で判定

→ 「A」と「a」は異なるコード → 大文字・小文字の区別に活用

2. 特殊文字や記号のコード確認

→ 「@」「#」「¥」などの制御文字・記号のコード判別

3. 文字入力制限や検証(データチェック)

→ CODE値を使って入力内容が正しいか判定できる


CHAR関数との違い

関数内容
CODE文字 → コード(数値)を返す
CHARコード(数値) → 文字を返す

→ 両者はセットで使うと便利です。


注意点

  • 判定されるのは「文字列の先頭1文字」のみ
  • 日本語(ひらがな・漢字)は正しく判定できない場合あり(Unicode対応が必要)
  • Windows環境でのANSIコードに基づいている

関連関数

関数内容
CODE文字のコード番号を取得
CHARコード番号に対応する文字を返す
UNICODEUnicodeコードポイントを返す
UNICHARUnicodeコードから文字を返す

まとめ

CODE関数は、文字を数値で判定するためのシンプルかつ強力な関数です。
文字列のチェック、比較、整形処理などで活躍します。CHAR関数やUNICODE関数と組み合わせて、文字コード処理を自在に操りましょう!