複数のセルや文字列をつなげて1つの文章やデータにしたいときに便利なのが CONCAT関数 です。
Excel 2016以降で登場したこの関数は、従来のCONCATENATE関数の後継としてより柔軟な文字列結合が可能です。
この記事では、CONCAT関数の基本的な使い方から、よくある活用例、TEXT関数などとの組み合わせまでをわかりやすく紹介します。
CONCAT関数とは？
CONCAT関数は、複数のセルや文字列を結合して1つの文字列にする関数です。
書式
=CONCAT(文字列1, [文字列2], ...)引数の意味
- 文字列1, 文字列2, …：結合したい文字列やセル参照、範囲指定など
基本的な使い方
例 1：2つの文字列を結合
=CONCAT("田中", "太郎") → "田中太郎"例 2：セルの内容をつなげる
=CONCAT(A2, B2)→ A2が「田中」、B2が「太郎」の場合、「田中太郎」になる
例 3：セル範囲をまとめて結合
=CONCAT(A1:A3)→ A1～A3の値をすべて連結（区切り文字なし）
よくある活用例
1. 氏名や住所の結合
=CONCAT(C2, " ", D2)→ 「姓 名」の形式で表示
2. 社員番号＋氏名などの識別表示
=CONCAT(A2, ":", B2)3. セル範囲の文字列をまとめて1つに
→ コメントや自由記述の集計に便利
CONCATとTEXTJOIN、CONCATENATEの違い
| 関数 | 特徴 |
|---|---|
| CONCAT | 複数のセルや範囲を結合（区切り文字なし） |
| TEXTJOIN | 区切り文字あり＋空白セルの無視が可能 |
| CONCATENATE | 旧関数（Excel 2016以前） |
注意点
- セル範囲を指定すると区切り文字なしで全てがつながる
- 区切り文字を入れたい場合は、TEXTJOIN関数の方が便利
- 数値や日付を扱うときはTEXT関数と組み合わせて整形を
関連関数
| 関数 | 内容 |
| CONCAT | 文字列を結合する（区切りなし） |
| TEXTJOIN | 区切り文字付きで結合する |
| TEXT | 数値や日付を文字列に整形する |
| LEFT/RIGHT | 指定文字数の切り出し |
まとめ
CONCAT関数は、複数のセルや文字列を1つにまとめたいときに非常に便利な関数です。
TEXT関数やTEXTJOIN関数と組み合わせれば、表現力豊かなデータ結合が可能になります。データの整形やラベル作成、集計コメントの生成などにぜひ活用してみましょう！