Excelを使っていると、突然「#DIV/0!」や「#N/A」といったエラーが出て驚いたことはありませんか?これらのエラーは、Excelが「処理できません!」と伝えているサインです。
この記事では、Excelでよく出るエラーの意味とその原因、そして対処法を分かりやすく解説します。
よく出るエラー一覧
1. #DIV/0!(ゼロで割った)
- 意味:0または空白で割り算しようとした
- 例:
=A1/B1
で B1 が 0 または空白 - 対処法:割る数が0かどうかをIF関数などでチェックする
=IF(B1=0, "", A1/B1)
2. #N/A(該当なし)
- 意味:検索で一致する値が見つからない
- 例:
=VLOOKUP("山田", A2:B10, 2, FALSE)
で「山田」が見つからない - 対処法:IFERRORでメッセージを表示
=IFERROR(VLOOKUP(...), "該当なし")
3. #VALUE!(値の型が不正)
- 意味:計算に不適切なデータがある(文字と数値の混在など)
- 例:
="ABC"+100
- 対処法:関数の引数が正しい型か確認。数値に変換するなら
VALUE
関数の利用も。
4. #REF!(無効な参照)
- 意味:参照先のセルが削除された、または無効
- 例:セルを削除したあとに式に
#REF!
が出現 - 対処法:数式を見直して参照範囲を修正
5. #NAME?(名前が無効)
- 意味:関数名のミスや定義されていない名前が使われている
- 例:
=SUMM(A1:A10)
→ 正しくはSUM
- 対処法:スペルミスを確認。範囲名の未定義にも注意。
6. #NUM!(数値に関するエラー)
- 意味:無効な数値が使われている(例:平方根のマイナス)
- 例:
=SQRT(-1)
- 対処法:数値の範囲を確認。不正な演算がないかチェック
7. #NULL!(交差しない範囲)
- 意味:交差演算子(スペース)を使っていて、範囲が交差していない
- 例:
=SUM(A1:A5 C1:C5)
← 正しくはカンマかコロンが必要 - 対処法:演算子(
,
や:
)を正しく使う
エラーを見やすくする工夫
● IFERROR関数を活用する
=IFERROR(A1/B1, "計算できません")
● エラー値のセルを色分けして確認する
- 条件付き書式を使って
=ISERROR(A1)
を条件に設定
● エラーの原因を特定するには
- 数式を段階的に確認する
まとめ
Excelのエラーは「何かが間違っているよ!」というヒントです。パターンを覚えておくことで、焦らず対処できるようになります。IFERRORや関数の組み合わせで、エラーもスマートに処理していきましょう!