Excel関数入門:ASC関数の使い方

全角文字を半角文字に変換したいときに便利なのが ASC関数 です。
特に日本語入力で全角スペースや記号、英数字が混在しているデータを整理したいときに活躍します。

この記事では、ASC関数の基本的な使い方から、全角・半角変換の具体例、注意点などをわかりやすく紹介します。


ASC関数とは?

ASC関数は、全角の英数字・カタカナ・記号などを半角に変換する関数です。
日本語版Excelでのみ使用可能です。

書式

=ASC(文字列)

引数の意味

  • 文字列:全角を半角に変換したいセルや文字列

基本的な使い方

例 1:全角英字を半角に変換

=ASC("ABC123") → "ABC123"

例 2:セル参照を使用

=ASC(A2)

→ A2の中の全角英数字やカタカナを半角に変換


よくある活用例

1. データベースに取り込む前の形式統一

→ 全角英数字を半角に変換してエラーを防止

2. 半角で入力する必要がある項目の自動補正

→ ユーザー名やコード、郵便番号など

3. フィルターや検索での不一致解消

→ 「123」と「123」のような表記ゆれを統一


ASC関数とJIS関数の違い

関数内容
ASC全角 → 半角
JIS半角 → 全角

→ 両方を覚えておくと、表記ゆれの解消に役立ちます。


注意点

  • 対象は英数字・記号・カタカナが中心です(ひらがな・漢字は変換されません)

関連関数

関数役割
ASC全角 → 半角
JIS半角 → 全角
CLEAN制御文字を削除
TRIM余分なスペースを削除

まとめ

ASC関数は、全角英数字やカタカナを半角に統一するための便利な関数です。
データの整形やクリーニング、表記ゆれの解消など、業務効率化に欠かせません。JIS関数と組み合わせて使うことで、全角⇔半角の相互変換も自在に!