選択肢の中からインデックス番号に応じて特定の値を取り出したいときに便利なのが CHOOSE関数 です。
固定のリストから条件に応じた値を返したいときなどに活躍します。
この記事では、CHOOSE関数の基本的な使い方から、実務的な活用例、IF関数やVLOOKUP関数との違いまでわかりやすく紹介します。
CHOOSE関数とは?
CHOOSE関数は、指定したインデックス番号に応じて、指定されたリストの中から該当する値を返す関数です。
書式
=CHOOSE(インデックス, 値1, 値2, ...)
引数の意味
- インデックス:取り出したい値の位置番号(1からスタート)
- 値1, 値2, …:選択肢のリスト(数値・文字列・セル参照など)
基本的な使い方
例 1:曜日を数値で返す
=CHOOSE(2, "日", "月", "火", "水", "木", "金", "土")
→ 結果:「月」
例 2:セルの値に応じて分類名を返す
=CHOOSE(A2, "初級", "中級", "上級")
→ A2が2なら「中級」、3なら「上級」
よくある活用例
1. 数値から曜日・ランク・カテゴリ名などに変換
→ 1=月、2=火、3=水 … というようにマッピング可能
2. ランダムな選択肢の中から抽選表示
=CHOOSE(RANDBETWEEN(1,3), "A賞", "B賞", "C賞")
→ 抽選やゲームにも活用できる
3. 簡易的な条件分岐
=CHOOSE(MATCH(A2, {10,20,30}, 0), "低", "中", "高")
→ A2の値が10なら「低」、20なら「中」…など
IF関数やVLOOKUP関数との違い
関数 | 特徴 |
---|---|
CHOOSE | 順序指定で固定の選択肢を選ぶ |
IF | 条件に応じて柔軟に分岐させる |
VLOOKUP | 表の中から条件に合う値を検索・取得する |
注意点
- インデックスが1未満または選択肢数を超えると
#VALUE!
エラーになる - 引数の順番が大切(インデックス=3なら3番目の値)
- 入れ子にして多段階の選択肢にも対応可能だが、複雑になると見づらくなる
まとめ
CHOOSE関数は、数値に応じてリストから対応する値を取り出すのに最適な関数です。
簡単な分類や置換、乱数との組み合わせによる選択表示など、さまざまな使い方ができます。IF関数やMATCH関数、RANDBETWEEN関数との併用で、より柔軟なロジックも構築できます!