小数点以下を切り捨てて「整数部分」だけを取り出したいとき、便利なのが INT関数 です。この記事では、INT関数の基本的な使い方から実用的な活用例まで、分かりやすく解説します。
INT関数とは?
INT関数は、指定した数値の小数点以下を切り捨てて、最も近い整数を返す関数です。
書式
=INT(数値)
引数の意味
- 数値:整数に変換したい数値やセルの参照を指定します。
基本的な使い方
例 1
=INT(5.9) → 5
例 2
=INT(3.14) → 3
例 3(負の数)
=INT(-2.7) → -3
※ 注意:負の数の場合は「0に近づける」のではなく、より小さい整数に切り捨てられます。
ROUNDDOWN関数との違い
ROUNDDOWN
関数とINT
関数は、どちらも「切り捨て」系の関数ですが、動作の違いが特に負の数で顕著です。
関数 | 処理の方向 | 5.8 の結果 | -5.8 の結果 | 特徴 |
INT関数 | 常に 下方向 に切り捨て | 5 | -6 | 「より小さい」整数に向かう |
ROUNDDOWN関数 | 常に ゼロ方向 に切り捨て | 5 | -5 | 絶対値を小さくする方向に切り捨て |
まとめ
INT関数は「数値の整数部分を取り出したい」ときに非常に便利です。特に、時間の処理や数量の計算など、日常的なExcel作業で活躍する場面が多くあります。負の数の扱いに注意しつつ、他の関数とうまく使い分けましょう!