順位をつけたいときに便利なのが、Excelの RANK.EQ関数(ランク・イコール関数)です。点数や売上など、数値の順位を簡単に求めることができます。この記事では、RANK.EQ関数の基本的な使い方から、RANK関数との違い、注意点までをわかりやすく解説します。
RANK.EQ関数とは?
RANK.EQ関数は、指定した数値が、指定したデータ範囲の中で何番目に大きいか(または小さいか)の順位を返します。
書式
=RANK.EQ(数値, 範囲, [順序])
引数の意味
- 数値:順位を求めたい対象の数値。
- 範囲:順位を比較するデータの範囲。
- 順序(省略可能):
- 0 または省略 → 降順(大きい順)
- 1 → 昇順(小さい順)
基本的な使い方
以下のような得点表があるとします:
得点の高い順に順位を付けてみましょう。

セルD3に =RANK.EQ(C3, C3:C6)
と入力すると、「90点は1位タイ」となり、1 が返されます。


同点の場合、同じ順位になります(RANK.EQでは「同順位」)。

よくある活用例
1. テストの順位を求める
=RANK.EQ(B2, B$2:B$100)
→ 生徒の得点に応じた順位を表示。
2. 売上順位、成績順位の表示
=RANK.EQ(C5, C$5:C$20)
→ 営業担当者の売上ランキングを作成。
3. 昇順で順位付けしたいとき
=RANK.EQ(B2, B$2:B$100, 1)
→ 小さい数値ほど上位とする(例:マラソンのタイムなど)。
RANK.EQとRANK関数の違い
Excel 2010以降では、RANK関数の代わりにRANK.EQが推奨されています。
関数 | 特徴 |
RANK | 古い関数。基本的にRANKEQと同じ動作。 |
RANKEQ | Excel 2010以降の推奨関数。機能は同じ。 |
注意点
- 範囲内に重複値がある場合、同順位となり、次の順位は飛ばされます。
- 例:1位、1位、3位…のように。
- 比較対象の「範囲」は絶対参照(
$
)を使うと便利。
まとめ
RANK.EQ関数は、テストや売上など「順位をつけたい」場面で大活躍する関数です。同点処理も自動で行われ、簡単に正確なランキングを作ることができます。大きい順・小さい順の切り替えや、固定参照の工夫で、より実用的な使い方が可能です!