数値の「四捨五入」をしたいときに便利なのが ROUND関数 です。見た目を整えたり、正確な計算結果を表示したり、実務でも非常によく使われる基本関数です。
この記事では、ROUND関数の基本的な使い方から、ROUNDUP・ROUNDDOWNとの違い、実務での活用例までわかりやすく紹介します。
ROUND関数とは?
ROUND関数は、数値を指定した桁数で四捨五入して丸める関数です。
書式
=ROUND(数値, 桁数)
引数の意味
- 数値:丸めたい対象の数値またはセル
- 桁数:四捨五入する桁数(小数点以下や10の位など)
基本的な使い方
例 1:小数第2位で四捨五入
=ROUND(3.14159, 2) → 3.14
例 2:整数に四捨五入
=ROUND(4.6, 0) → 5
例 3:10の位で四捨五入
=ROUND(1234.567, -1) → 1230
桁数の指定方法まとめ
桁数 | 意味 | 例(123.456) | 結果 |
---|---|---|---|
2 | 小数第2位で四捨五入 | =ROUND(123.456,2) | 123.46 |
0 | 小数点以下を四捨五入し整数化 | =ROUND(123.456,0) | 123 |
-1 | 10の位で四捨五入 | =ROUND(123.456,-1) | 120 |
よくある活用例
1. 金額を小数点なしで表記したいとき
=ROUND(A2, 0)
2. 成績の平均を1桁までで表示
=ROUND(AVERAGE(B2:B6), 1)
3. セール価格などを10円単位で調整
=ROUND(C2, -1)
ROUND関数 vs ROUNDUP/ROUNDDOWN
関数 | 動作内容 | 例(3.456, 2桁) | 結果 |
ROUND | 四捨五入 | =ROUND(3.456,2) | 3.46 |
ROUNDUP | 常に切り上げ | =ROUNDUP(3.456,2) | 3.46 |
ROUNDDOWN | 常に切り捨て | =ROUNDDOWN(3.456,2) | 3.45 |
注意点
- ROUND関数の結果は数値として扱われるので、再計算や集計にもそのまま使えます
- 表示形式ではなく「値自体を丸める」点がポイント
- 桁数のマイナス指定は10の位・100の位などに使える
まとめ
ROUND関数は、「数値を整える」処理の基本となる関数です。金額処理、統計、データ分析など、ほぼすべての場面で役立ちます。ROUNDUPやROUNDDOWNと合わせて覚えておくと、より正確・柔軟な数値処理ができます!