Excelで「条件に合ったデータだけ合計したい」ときに便利なのが SUMIF関数 です。単なる合計ではなく、「○○のときだけ合計したい」という集計にぴったりな関数です。
この記事では、SUMIF関数の基本的な使い方から、実用的な活用例、注意点までをわかりやすく紹介します。
SUMIF関数とは?
SUMIF関数は、指定した条件に一致するセルだけを対象に合計を求める関数です。
書式
=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
引数の意味
- 範囲:条件をチェックするセル範囲
- 条件:合計の対象とする条件(例:”>=70″、”りんご”)
- 合計範囲(省略可):合計するセル範囲(省略時は「範囲」と同じ)
基本的な使い方
例 1:80点以上の点数を合計する

=SUMIF(C3:C6, ">=80") → 90 + 85 + 90 = 265


例 2:「りんご」の売上合計
A列(商品名) | B列(売上) |
りんご | 300 |
みかん | 250 |
りんご | 150 |
=SUMIF(A2:A4, "りんご", B2:B4) → 300 + 150 = 450
よくある活用例
1. 特定の商品の売上合計を出す
=SUMIF(A2:A100, "バナナ", B2:B100)
2. 部署ごとの支出合計を求める
=SUMIF(C2:C100, "営業", D2:D100)
3. 一定基準以上の数値だけ合計
=SUMIF(B2:B100, ">100")
注意点
- 条件には””(ダブルクォーテーション)が必要
- 例:”>=70″、”営業” など
- 合計範囲と条件範囲の行数を一致させる
- 行数がズレると正しく計算されないことがあります
- 複数条件を使いたいときは
SUMIFS関数
を使う
まとめ
SUMIF関数は、「条件に合うデータだけを合計したい」という場面で非常に便利な関数です。売上管理、点数集計、経費管理など、実務でも幅広く活用されます。もっと細かい条件で集計したい場合は、SUMIFS関数にステップアップしよう!